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2009-05-21
日本の諺に見る日本人の精神
5月20日、ウクライナ・日本センターは第22回フォーラムを実施しました。フォーラム当日、講師であるピラゴフ氏による日本の諺や格言の奥深い世界に迫る話を聞こうと、日本語学習者を始め35名が会場に集まりました。文学修士であるピロゴフ氏は、ウクライナで数少ない日本研究者の一人でもあり、これまで数々の論文を執筆してきました。現在はウクライナ科学アカデミーのクリムスキー記念東洋学研究所のシニア研究員としてお仕事をされています。また今回のフォーラムでは、同氏が編纂した「日本のことわざ辞典」についてもご紹介くださいました。
 フォーラムの始めにピラゴフ氏はまず、諺や格言とはあらゆる民族の物質的また精神的な文化の様々な側面を反映するものであり、民族の精神性を理解する上で非常に重要な意味を持っていることを強調しました。そして日本の諺や格言の大まかな特徴について述べた後、日本とウクライナの諺・格言に見られる類似点や相違点について、各国語の例を比較しながらお話くださいました。二ヶ国語の比較については、日本語学習者でない参加者にとっては多少理解するのが難しい場面もあったようですが、日本語学習者は学校の授業さながら、配布資料にしきりにメモを取っていました。
 様々なテーマによる具体例を紹介した後は、「諺」や「成句」、「慣用句」といったものの概念について説明がありました。それぞれの単語を日本語で紹介したところ、日本語を学んでいない参加者も正しい発音でこれらの言葉を覚えようとがんばって練習していました。また、参加者の多くが日本語学習者であることを考慮し、諺の中で使われている文法についても簡単に触れ、日本の諺や格言に含まれる中国的要素についても言及がありました。フォーラムの最後にはたくさんの質問がなされ、日本語のみならず日本の諺・格言に対する参加者の生き生きとした関心が感じられました。
 今回、講演の中でピラゴフ氏の著書である「日本のことわざ辞典」から多くの例が引用されましたが、同書では日本の諺・格言それぞれににウクライナ語含む計6ヶ国語の翻訳が付されています。同書は日本に関心を持っているウクライナ人人にとって、日本人のメンタリティーを含め日本という国をさらに深く知るために非常に有用な資料であり、フォーラム終了後には、多くの参加者が著者のサイン入りで本人から直接購入し持ち帰っていました。
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