ウクライナ・日本センターは5月13日、茶道デモンストレーション&ワークショップを実施しました。茶道は日本の主な伝統文化の一つであり、神秘的な「和」の世界を理解する上で非常に重要です。茶道はウクライナ人の間で大変人気が高く、その落ち着いた振る舞いやお茶をたてる際の洗練された動きが多くの人々の心を惹きつけています。茶道デモンストレーションはウクライナにおいて、「和」の世界に身を投じ、自己認識を深めるとともに世界の美しさを実感するきっかけにもなり得る貴重な機会です。茶道においては茶せんからお辞儀に至るまで全ての物・動きに心が込められ、美が潜んでいます。今回のイベントでは、こういった日本文化に関心のあるウクライナ人を迎え、デモンストレーションとワークショップ行いました。また、より多くの皆さんに参加してもらおうと時間を2回に分けて実施しました。第一回目17:00からの部には学生や子供連れの家族が多く参加し、第二回目19:00からの部には仕事を終えた大人の参加者が中心でした。また、ウクライナ人だけでなく、キエフで暮らす日本人の方々も参加してくださいました。
今回もウクライナ・日本センター茶道講師のシリニツカヤ氏が講師を務め、まず最初に、お茶や茶道の特徴について語り、参加者を独特の世界へと引き込み、会場に茶室の雰囲気を作り出しました。次に、お茶を飲む前に出される和菓子が参加者全員に振舞われ、初めて和菓子を目にした参加者は口にする前に興味深げに眺めていました。ウクライナの一般的なお菓子とはだいぶ趣が違っているので当然かもしれません。そして和菓子の後は、センターの茶道講座受講生たちが、濃くて少し苦味のある抹茶をその独特の香りを漂わせながら参加者に運びました。茶道では招く側、招かれる側双方の動き全てに決まりがあり、順序があり、デモンストレーションの中で参加者はお茶を運んでくれた相手に対する正しいお辞儀の仕方や、茶碗の「表」を向こうに見せるための茶碗の回し方、肘を少し開いて座る正しい姿勢などを学びました。もちろん、茶道の極意は一度や二度挑戦しただけで会得できるものではありませんが、いくつかの決まりに関しては、自分で練習することもできるかもしれません。そしてデモンストレーションの後は2つのグループに分かれて、それぞれ袱紗(ふくさ)のたたみ方やお茶のたて方を体験しました。茶道の世界ではきちんとお茶をたてるようになるまでに何年もの修行を積む必要があるそうですが、参加者たちはそのような話に怖気づくことなく、思いきって挑戦していました。また、デモンストレーション後もワークショップ後も多くの質問が投げかけられ、シリニツカヤ氏やその弟子たちが一生懸命答えていました。
茶道の有する「和」の世界 ― 参加者の方々がそれを少しでも実感することができ、会場を去った後もずっと心の中に快いぬくもりを感じてくれることを願っています。




